久しぶりに軽く江戸気分。
江戸気分ではなく、菖蒲が満開だから日本庭園へ出かけよう!なら、紫色気分になるはずが、それよりは江戸、だった。
江戸時代の初期に中屋敷として造られ光圀の代に完成した庭園だそうだ。
満開の菖蒲。様々な色の花だから、ふわふわと浮いているような海のような動きがある。
花菖蒲田の奥になだらかな小山?すずめが歩いていた。
そこは、幾つかに分かれた藤棚が舟みたいに見え、立派な松の向こうは大木の照葉樹などの林。
菖蒲を見ながら西へ歩き全体を眺めると、菖蒲田は細長くそれにそって藤棚が一本の長い棚になっていたのに驚いた。
その三つ叉のある場所が驚くほど素敵な何かを感じる場があった。
カラスは一羽、いつも、木で鳴いていた。すずめ、背グロセキレイは近くにいた。
椋鳥も歩いていた。
眺める角度を少し変えただけで、まったく違う風物が広がり、そのどれもがしっくりくる。
花菖蒲の色の波に驚いて、江戸気分より紫色気分が膨らんでいった。
咲き終わったカキツバタの畑を見ていたら、京都、上賀茂神社で見たカキツバタの踊りを思い出した。
たぶん平安の頃の衣装、男女、男の人が多かったか、輪になり踊りを踊っていた。
踊りの一コマに、手のひらを地面に向けまっすぐに突き出し、そこに足を持ち上げつま先を手のひらにツンとつける動作。
その場でやってみたのを思い出した。
輪で踊っている人たちの中に、ポチポチとカキツバタの花が。花も同じような動きをしていたので、カキツバタの踊りかと思ったのだ。
しかしこれはすべて幻覚?だ。